−バージョン
Version6以降は、動的なスクリプトの実行形式など、各所に差異が生じました。
現在のホームページはほぼ、Version6以降に合わせて作られています。
そのため、ここでもVersion6以降のIEについて解説します

−Flash
2005年1月頃より、IEの新版ではプラグイン警告が出るようになりました。
このため、Flash のホームページでの記述方法が追加されています。
最近作成されたサイトでは Javascriptの設定をOFFにしているとFlashが再生されないことがあります。

−Javascript
現在のIEでは、内部で C# というMicrosoft独自の形式に変換されて実行されるようになりました。※
そのため、Javascriptの記述ミスがあると全く実行されなくなってしまいます。
また、Ajaxという技術に対応していて、テキストファイルの読み込みなどが可能になっています。

※実行形式は IL（Internal Language）と呼ばれるバイナリ（CPUが直接実行でき、速い）に変換されます。
　また、変更の際に、再度内部で変換されるのですが、特にネット上では確実に再読み込みしないと
　思ったとおりの動作にならないことが可能性としてあります。

−DHTML
画像に効果をかけて、映画のようにページを切換えたり、ＣＧアニメーション的な変化を高速に実行すること
ができます。DHTMLに対応したブラウザゲームはIEでしか動作できません。
しかし、逆を言えば、他のブラウザに対応できない技術を使ってゲームを作成することになります。
DHTMLを使う点には制作側の判断がいります。そのため、コンテンツの数は多くありません。

−フルスクリーン
IEにはキオスク端末（情報端末）モードが装備されていて、ブラウザが全画面をのっとることができます。
パッケージのゲームなどによく使われている機能ですが、こちらの機能が充実しており、見栄えも綺麗です。
余計なボタンを隠したりすることもできます。
フルスクリーンのメリットは、他のウィンドゥが邪魔をしないので、ゲームの雰囲気を壊さない（特にスト
ーリーもののゲームなどでは重要なポイントです）、キーが他のウィンドゥに拾われたり、誤ってアイコン
をマウスで押してしまったり、ということがないので、間違った操作でゲームが中断したり、突然終了して
しまったり、ゲームの進行やスコアを台無しにしてしまうことがありません。

−ブラウザを利用する環境は？
IEはWindowsの機能の一部として提供されることができるため、IEを中に組み込んで新しいブラウザを作成する
ということができます。このようにして作られたブラウザはクローンと呼ばれます。
ところが、このクローンが問題になることがあります。
まず、違法なソフトウェアとして利用される可能性があること。一般的には、IEを改造してシステムに影響を
与えたり、情報を収集するツールは、スパイウェア、アドウェア、などと呼ばれるソフトに分類されることが
あります。
もちろん、特定のサイトにアクセスしたり、勝手にプログラムをダウンロードしたりといった、明確に悪質な動作
を行うものもあります。
そして、クローンブラウザの中には、クローンブラウザだけでなく、OS付属のIEまで、設定を変更してしまう
ブラウザがあり、システムの知識がない人は、うかつにインストールしない方が良いこともあります。
会社内などのイントラネットツールを導入した場合も、IEのブラウザ識別子を変化させることがあります。
これは、OS付属のIEではなく、改造を受けたIEである、とみなされ、そのように表示されます。
その他にも、ツールバーやボタンなどの形でIEに組み込まれるソフトウェアもあります。これらの中にもまた、
アドウェアが含まれています。インターネットのサイトのサービスが、こういった機能を組み込むことがあります。
「利用にあたり、お手持ちのブラウザをバージョンアップします」などとメッセージが出て、ツールバーやアイコン
が追加されてしまう場合がありますが、これらが有害なものでないかどうか、よく調べて、本当に必要な時だけ
導入するようにした方が無難です。うかつにダウンロードしないように注意の上、行いましょう。こういったツール
の多くは、後からIEの設定を元に戻せないこともあり、設定をOFFにしたと思っても、見えない所に設定が残ってし
まうことがあります。
IEを取り巻く環境は、多数の改造ツールが出回っていることもあって複雑です。使用しているIEがOS標準のまま、
使用されている場合は問題はないのですが、そうでない場合は思わぬ影響が出ることもあるので注意が必要です。

−IEはブラウザゲームに適しているの？
OS標準のIEに関して言えば、適していると言えます。コンピュータをよく知っている人から見ると、環境が複雑な
部分もありますが、SSLなどの暗号技術を正しく扱え、コンテンツ保護といった面でも優れたブラウザです。個人
が家庭用に使用するといった観点で安全に作られています。
提供側も安心して勧められるため、普及のプラットフォームとして選択しやすいということがあります。
一方、こういった性質のため、作る側からすると使いにくい部分や不便な点もあります。他のブラウザが利用者の
自己責任の上で、使用を解放している機能などが適切にブロックされてしまうからです。このように、インターネ
ットの文化の性質を考えるとやや閉鎖的な所もありますが、現代のように、一般の人が気軽にインターネットを
使用できる時代にマッチしていると言え、裏を返せば、家庭での使用やはじめてのブラウザゲーム初心者にも
適していると言えます。

−IEに欠点はないの？
欠点は全くない訳ではありません。また、Windowsありきで、Microsoftという会社がWindowsというOSを利用する
ために作られているので、インターネットを多くの人と情報共有するために使用する、といった目的には必ずしも
ベストの選択ではない場合もあります。IE用に作られたページは多くの場合、MacやLinuxで見ると文字が崩れます。
このような事情もありますが、こういったことが利用者が多いということで見逃されていることもあります。
IEだけ使って入れば安心、と考えるより、パソコンのスキルの上達と共に、複数のブラウザを使いこなすくらいの
柔軟性はあった方がよい、と言えます。

Firefox（Mozilla）
フリーで使用できる、企業活動の背景をもたないブラウザ。
複数のOSで使用できて、様々なOSでも、比較的レイアウトを崩さずに同じように表示できる。
ブラウザの見た目を取り替えて楽しむ機能や、機能を追加するプログラムが比較的安全に使用できたり、
タブの機能が充実していて、複数のサイトを同時に見る時は重宝する。

−Javascript
Mozilla の前身である Netscape にて、Javascirpt は初めて搭載されました。たいへん忠実かつ記述豊富に
動作しますし、特に最近のAjaxと呼ばれる機能にも優れています。
IEが、セキュリティ目的で禁止しているブラウザの情報なども取得できます。全般的に環境も技術もツールも
善意を元に提供されていることがこのブラウザの特徴です。

−ブラウザを利用する環境は？
環境については、前述の通りです。その他、Mozilla系のブラウザにもクローンが存在します。IEと異なるのは
Mozilla のパーツは開発キットとして提供されるため、ツールを組み込んで悪質な動作をさせる、という方向で
はなく、プログラマがそれを使って、自分たちオリジナルの派生ブラウザや、組み込みツールを作成するという
点です。したがいまして、クローンを組み込んで、元の標準ブラウザに影響を与えることはあまりありません。
また、組み込みに関しては、完全に部品化された提供ではなく、入れ替え可能なもの（外観−見栄えなど）と
そうでないものを区別して再作成されるという手続きを踏むので、稼働中のアプリケーションに侵入する形で
組み込まれるタイプではありません。
そのため、環境が比較的穏やかで、さまざまな改造情報があるにも関わらず、悪質な意図が入り込むことが
少ないと言えます。
Mozillaの描画エンジン（画像とテキストを合成してホームページを描く機能）はGeckoと呼ばれます。この
技術を利用したブラウザに、Safari、Caminoなどがあります。これは異なるブラウザのFirefoxとSafariで
別々の人が同じホームページを見ても、同じように見える表示になることを意味します。

−フルスクリーン
IE同様、F11キーで簡単にフルスクリーンモードに切り替わります。ただ、ボタンなどは完全に消すことは
できません。あくまでブラウザとしてるフルスクリーンです。


−Firefoxはブラウザゲームに適しているの？
機能的にはほぼ問題ありません。ただ、悪質な意図をもった利用者が使用した場合は、さまざまな事ができて
しまうため、危険を導入する可能性はIEよりも増えることがあります。
サイト閲覧には便利だが、ブラウザゲームには向かないと判断するサイトもあるようです。
サイト閲覧に関しては、事前にクッキーの有無など検出して知らせてくれ、知らない間に情報が流れることを
防いでくれるなど、効果的ですがうるさくならないよう、控えめに危険を避けてくれます。

−Firefoxの欠点は？
欠点はない訳ではありませんが、環境がクリーンなため、悪質な意図が入り込みにくいと言えると思います。
割り切った上で使用する分には大変便利で高機能なブラウザです。

Opera
比較的新しいブラウザ。
そのため、ブラウザではないような機能がある所が新しい。
ズームや複数タブが真っ先に導入されています。
いろいろな試みが導入されていて、良い面も悪い面もあります。
インターネットの使用やコンテンツ保護の点で問題がある場合もあれば、
自由度が高く様々なコンテンツが扱える場合もあります。

−Javascript
Javascriptは概ねちゃんと動作します。微妙に細かい所で多少クセのある場合もあります。

−ブラウザを利用する環境は？
ブラウザ専門のメーカーが作成しているため、OS戦略とは一線を画しています。
むしろ、携帯や家庭用ゲーム機など、さまざまな機械で動作する点が特徴で、小画面での最適化表示を自動で行う
機能など、使用するPCや機械に合わせて動作を変える柔軟性があります。
フルブラウザ携帯や京セラの携帯（ウィルコムなど）、Wiiなどに使用されています。
これは、異なる通信手段でも同じ様に動作できるということを意味し、表示も通信も、搭載された機械に自分から
合わせに行き、その場で対応できる機能があるということです。
これは特定のハードウェアやOSに縛られない、という発想です。
FirefoxがOSを選ばないブラウザであれば、Operaはさらにハードウェアを選ばないブラウザであると言えます。
携帯と同じようにＰＣで見たい、などと言う場合に重宝します。
モバイルとPCで環境を統一できるPCブラウザとしてはもっとも進んでいます。

−Flash
特に初期のバージョンでは、プラグインの動作が若干もたつく時があったようです。
現在は携帯対応などで最適化され、比較的高速になっています。

−Operaはブラウザゲームに適しているの？
機能的にはほぼ問題ありませんが、Firefoxと同じく悪質な意図をもった利用者が使用した場合は、さまざまな事が
できてしまうため、危険を導入する可能性はIEよりも増えることがあります。
サイト閲覧には便利だが、ブラウザゲームには向かないと判断するサイトもあるようです。

−Operaの欠点は？
ブラウザはどうしてもPC中心の文化で、インターネットの様々な新しい流れはPCより始まります。
Operaは独自の拡張機能で他のブラウザの先を行きますが、ホームページの標準への先進的な取り組みについては
対応、もしくはアピールは大人しめです。
逆に言えば、実装のために独自解釈による機能の取り込みをしませんので、その辺りで他のブラウザとギャップを
感じる点もあります。特にページの空白部分の扱いなどが異なります。そのせいか表示はたいへん見やすい
ブラウザです。
機能の目新しさとは反対に、オーソドックスかつ忠実にホームページの記述を再現します。これが、様々な機械で
表示の崩れない、見やすい表示のできる理由の一つになっています。
OS付属のブラウザは、どうしてもそのOSの表示パーツ（ボタンやアイコン）やフォントに、表示を縛られています。
また、FirefoxなどのブラウザもIEと対抗して、Windows上での表示機能を優先して取り込んできた経緯があります。
Operaはいろいろな意味で縛りのないブラウザと言えるでしょう。
ただ、ゲームに関しては、特定のハードに最適化した方がよい結果の得られるソフトウェアです。そのため、
内容的に技術を駆使した作品など、いわゆるフラッグシップ的な作品はなかなか出て来ていないようです。